Lightning Base をご利用いただきありがとうございます。今回は、当店がなぜメールアドレス以外の個人情報を一切お預かりせず、匿名配送を標準としているのか、また、ビットコイン（BTC）やライトニングネットワークによる決済にこだわっているのかについて、お話しさせていただこうと思います。

お客様の個人情報を守るために

個人情報漏洩リスクの現実

近年、大小を問わず様々な企業で個人情報漏洩事故が相次いでいます。東京商工リサーチのレポート（下記リンク）では、2024年に上場企業とその子会社が公表した個人情報の漏洩・紛失事故は、189件で、漏えいした個人情報は1,586万5,611人分にものぼります。個人情報漏洩・紛失事故の件数は調査を開始した2012年以降、2021年から4年連続で最多を更新しています。

• 2024年上場企業の「個人情報漏えい・紛失」事故　過去最多の189件、漏えい情報は1,586万人分 – 東京商工リサーチ

また、グローバルセキュリティメーカーである、株式会社サイバーセキュリティクラウドが発表した調査レポート（下記リンク）によると、2024年の個人情報漏洩件数は年間約2,164万件に達し、業種別では「卸・小売業（約848万件）」と「製造業（約840万件）」が上位を占めている状況です。

• 2024年は約3日に1回、企業や自治体でセキュリティインシデントが発生 個人情報漏洩件数は年間約2,164万件、最もインシデントが多い業種は「製造業」に ～「企業のセキュリティインシデントに関する調査レポート2024」を発表～ – 株式会社サイバーセキュリティクラウド

住所、氏名、電話番号などの個人情報は、一度漏洩してしまうと、取り返しがつきません。このようなリスクに対応するため、Lightning Base では「お預かりしていない情報は漏洩しない」という、もっともシンプルで確実なアプローチを選択することにしました。

確かに、個人情報を取得することで、配送業務やサポート業務を円滑にするなど、お客様の利便性向上につながる一面もありますが、現在の状況を考えると、それ以上に大きなリスクを伴うと判断しました。

また、お客様から大切な個人情報をお預かりした場合、事業者にとっても、個人情報保護法に基づく厳格な管理義務が生じ、そのコストは決して小さくありません。

運営にかかるコストは当然ながらお客様に提供する商品の販売価格にも影響します。Lightning Base では個人情報の管理にかかるコストを削減し、その分、「配送料無料サービス」や「BTC・ライトニング決済時における割引サービス」などを通じてお客様に還元するという選択をしました。

匿名配送のメリット

Lightning Base の匿名配送サービスでは、お客様のメールアドレスのみで商品をお届けしています。これにより、以下のようなメリットがあります。

• お客様の住所や氏名が漏洩するリスクがゼロになります
• 配送伝票に個人情報が記載されないため、配送過程での情報露出がありません
• ご家族や同居人に購入履歴を知られたくない場合も安心です

私たちは、お客様のプライバシーを最大限に尊重することが、オンラインショップとしての重要な使命だと考えています。

決済の自由を守るために

BTC・ライトニング決済についても、お話ししておきましょう。

BTC・ライトニング決済の特長

Lightning Base では、クレジットカードによる決済にも対応していますが、推奨するお支払い方法として、ビットコイン（BTC）およびライトニングネットワークによる決済を採用しています。

これらの決済手段には、以下のような特長があります。

• 第三者機関を介さない直接的な取引が可能です
• 国境を越えた決済が低コストで実現します
• 取引内容のプライバシーが高いレベルで保たれます

特に、お客様からは見えない部分として、クレジットカード決済には決済金額の数%という、比較的高コストな決済手数料が発生している点が見逃せないポイントです。

BTC・ライトニング決済では、この決済コストがクレジットカード決済に比べてかなり低コストで済むため、その分、商品販売価格の割引などでお客様に還元することが可能です。

決済手段のロックインリスク

一般的なクレジットカードや電子決済サービスは便利である一方、様々な問題をはらんでいます。

最近では、特定の業種や商品に対して、カード会社が独自の判断で決済サービスを停止するケースも報告されています。これは、言わば「民間企業による検閲」に近い状況ともとらえられます。

例えば、特定のコンテンツ販売事業者に対して、事前通知なく決済サービスを停止したり、アダルトコンテンツや政治的に議論のある商品の取り扱いを禁止するといった事例が増えています。

Lightning Base が取り扱う商品はハードウェアウォレットなどの暗号資産関連ガジェットやオリジナルグッズですので、ごく一般的なものであり、このようなクレジットカード事業者による制限を受けるリスクは低いと考えますが、一方で、決済という事業の生命線を特定の企業にゆだねることのリスクは避けたいと考えています。

ビットコインやライトニングネットワークを採用することで、こうしたリスクから自由になることができます。

これからのオンラインショップのスタンダードを目指して

Lightning Base は、お客様の個人情報を守り、決済の自由を大切にすることで、より安心してご利用いただけるオンラインショップを目指しています。

テクノロジーの進化により、プライバシーを守りながらも便利にサービスを提供することが可能になった今、私たちは「必要最小限の情報だけを共有する」という新しいオンラインショッピングのあり方を提案しています。

もちろん、このような取り組みにはご不便を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、長期的な視点で見れば、お客様の大切な情報を守り、自由な決済手段を確保することは、より持続可能な関係づくりにつながると信じています。

今後も Lightning Base は、お客様のプライバシーと取引の自由を最大限に尊重したサービス提供を心がけてまいります。ご理解とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。